「3つの辛みブレンド」(トリカトゥ)アーユルヴェーダでは、3種類の辛みスパイスをブレンドした「トリカトゥ」と呼ばれるものがあります。3つの辛みスパイスとは、 1. 黒胡椒 2. 生姜 3. 長胡椒(ヒハツ、ロングペッパー。沖縄ではヒバーチと呼ばれる) です。 それぞれ乾燥してパウダーにしたものを、同じ分量(黒胡椒:生姜:長胡椒=1:1:1)で混合したら「トリカトゥ」の完成です。 アーユルヴェーダでは、基本的に辛味のものは滋養がないとされますが、生姜と長胡椒は例外とされています。生姜は強精剤として、若返りのための強壮剤としてアーユルヴェーダ の様々な薬に使われています。昔はなかなか手に入りにくかった長胡椒も、最近ではカルディやネットでも簡単に買えるようになりました。(長胡椒は、10gm 400円くらい) 3つのスパイス(10gmずつ)を混ぜ合わせ、「トリカトゥ」30gmが850円ほどで出来上がります。毒素を燃やし花粉症対策この3つの辛みブレンドは、消化力(アグニ)を高めてくれて、体内の毒素(アーマ)を燃やしてくれます。「トリカトゥ」は、「カパ」と呼ばれる水のエネルギーをバランスしてくれるので、花粉症の対策にもなります。他にも、風邪の予防、冷え対策、食べすぎで消化が悪い時、風邪で食欲がないときにもおすすめです。贅肉を減らすのでアーユルヴェーダの現場では、肥満解消の処方に使われることもあります。味と食べ方気になる味は、舌に触れた時に、ぴりっとした刺激があり、唾液が分泌される感じがします。3種類の辛みスパイスがブレンドされているので複雑な辛みです。飲み込むときにじんわり喉が熱くなります。摂取の仕方は、白湯に少量の「トリカトゥ」を混ぜて飲むのが簡単です。私はこの文章を書く前に、トリカトゥ入りの白湯を飲んだのですが、いまお腹がとってもすいてきて「ぐーっ」とお腹がなりました。消化力を高めてくれている証拠ですね。 インドのお粥のキチュリにかけて食べたり、野菜を炒めて仕上げにかけたりするのもおすすめです。インドの家庭では、風邪気味の時に「トリカトゥ」や豆などを入れて炊いた「トリカトゥライス」を食べることもあるそうです。とても手軽に取り入れられるのでぜひ試してみてください。 春に花粉症などの不調が出やすい方は、よかったらこちらの記事も合わせてお読みください。「春に不調がでやすい方へ」https://bijaheart.com/column/春に不調が出やすい方へ-花粉症や皮膚の痒みと体の重さ-