ビーツは、カブのような丸い形をしていますが、ほうれん草と同じアカザ科の野菜です。鮮やかな赤色が特徴で、その色はビーツに含まれる色素成分によるものです。アーユルヴェーダには「大宇宙がそうであるように、小宇宙もそうである」という考え方があります。自然界(大宇宙)と人体(小宇宙)は互いに似た構造を持ち、深く関係し合っているとされています。自然界の形や色は、身体の働きと関係していると考えられてきました。そのため古くから、ビーツは血を養う野菜として親しまれてきました。ビーツには鉄分が含まれ、貧血気味の方や生理中の女性にもおすすめの食材です。また抗酸化作用があり、血液をきれいに保つ働きや、疲労回復、便秘の改善などにも良いとされています。アーユルヴェーダの治療では、ビーツを使った薬用酒が処方されることもあります。以前はあまり見かけませんでしたが、最近では店頭でも見かけるようになりました。料理に加えると、鮮やかな赤色が食卓をぱっと華やかにしてくれます。ビーツの深い赤色は、大地の力強い生命力をそのまま映した色なのかもしれません。まだ日本では馴染みの少ない野菜ですが、この力強い赤のエネルギーを、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。